IBM Thinkpad X30 Windows XP
ハードディスク換装&再インストール作業ログ

2007/04/23

ノートパソコン(ThinkPad X30)のハードディスクが死にそうになっているので XPの再インストールを決意した。 だが、このモデルはリカバリ用イメージがハードディスクにあって D to Dでリカバリすることしか想定されていない。 これはつまりハードディスク交換には適用できない。
法的に問題のない方法を模索した結果、雑誌PC Japan 2004/4月号を参考にし てCドライブ にあるI386フォルダからインストール用CDを作れば良いことがわかった。 注意は、CD boot可能なCD-ROM Driveが必要であることだ。今回の場合は 純正Ultra baseを使った。

1.基本ファイルをコピーする。

作業用ディレクトリc:\xpinstallを作成し、そこにc:\のルートにあったフォルダ I386,SUPPORT,VALUEADDをコピーする。(SUPPORT,VALUEADDはなくても構わな い) またxpinstallは任意の場所、名前で構わない。

2.インストール識別用ファイルを落としてくる。

http://www.nu2.nu/download.php?sFile=wxp10.zip から"Windows XP Package"というブータブルCD作成用のファイルを落としてく る。このファイルを解凍して
cds\xppro\files\win51
cds\xppro\files\win51ip
をc:\xpinstallにコピーする。ここまでで
c:\xpinstall
├I386\
├VALUEADD\
├SUPPORT\
├win51
└win51ip
というディレクトリ構成になっているはず。

3.CDに焼く。

非エミュレーションモードでのブートCD作成に対応したライティングソフト が必要だとかで、「burnatonce」というソフトを使ってインストール用CDを作成する。
burnatonceをインストールする。

ディスクの作成->データCDから、フォルダ追加で
c:\xpinstall
を追加。

ISO設定で、以下のように設定を変更。
  • ジュリエット名  off
  • ロックリッジ off
  • バージョンの省略 on
  • ブータブルイメージ on
    • エミュレートなし on
    • ロードサイズ 4
    • ブートイメージ cds\xppro\files\w2ksect.bin
完了を押して、CDを焼く。

4.CDから起動する。

3.で作成したCDを入れて再起動する。 Thinkpad起動時にF1を押してBIOSセットアップ画面に入り、 startupからbootと進み、bootの順番を変更。HDDより前にCD-ROMを設定して してCD-ROMで起動できるようにする。

無事インストーラが起動した。

5.インストールイメージへService Pack 2を統合する。

ここまでの手順ではインストーラにはService Pack 2が適用されていない。 インストールしてからSP2を適用してもいいのだが、ここでは Service Pack 2適用済みインストールイメージの作成を試す。 これもPC Japanに書いてあるが、この時点ではSP1しか出ていないので 情報が古い。 インストールイメージにSP2を適用するには、上記2と3の間に、以下の手順を踏む。 まず、以下の開発者用SP2イメージをダウンロードする。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=049c9dbe-3b8e-4f30-8245-9e368d3cdb5a WindowsXP-KB835835-SP2-JPN.exe
(280MBあるので注意)

「スタート」「ファイル名を指定して実行」 で以下のコマンドを入力。

C:\downloaded_dir\WindowsXP-KB835835-SP2-JPN.exe /integrate:C:xpinstall

「ファイルの展開」 「Windows ファイルの更新 Windows Service PackのファイルをWindowsインストールフォルダに統合 しています。お待ちください」 という画面が出る。ここでしばし待つと統合が完了する。

ここで3.の手順に戻ってCDを焼く。 フォルダの階層が深すぎてISO-9660を満たさないと警告が出る。が、 フォルダの制限を無しにしてやるといちおう焼けた。

HDDを交換し、このCD(SP2版)を使ってインストールした。途中ファイルがな いと4回ほど警告を受けたが、無視して進むとインストールが完了した。 普通に使っているが特に不具合等はないようだ。

6. ドライバ等をインストール

ドライバやアプリケーションはもとのHDDの C:\IBMTOOLS以下にある。これらをインストールすればよい。

参考リンク
  • PC Japan 2004/4月号 pp.42-44
  • http://support.microsoft.com/kb/884746/JA